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2020 / 05 / 11 13:20
暑くなってまいりました

禍いのせいで静かなゴールデンウィークが終わり
今日はなんだか夏を感じさせる日差し。
これから梅雨、そして湿った夏と鍛冶屋には
厳しい季節がやってきます。
湿度の高い時期、寒暖のある時期は鉄の材料
道具たちもみるみる錆びて行ってしまいますが
その錆をあえて仕上げとして使う方法で
いくつかお仕事をさせていただいたことがあるのでご紹介。
小学校の教室付きだし看板
木造の新校舎にいい感じでおさまりました。
敷地から道路までの十センチ。この隙間を作るために鉄による塀。(ここまでは設計さんの案)
コールテン鋼材がいい感じに錆びてきています。ここから経年で黒い色になるそうです。
錆好きオーナーさんの門。土壁のような天然素材によくあいます。
焼き肌ミツロウ仕上げと錆仕上げの看板。シンプルなデザインにも説得力が出ます。
70年代の古い住宅をリノベしたテーラーさんの事務所兼ショウルーム。
時間がたったものにも調和してきます。
錆仕上げをするにはまず鉄の表面にある黒カワをけづり地金を出します。
脱脂して錆を促進する薬品を薄く塗ります。
何度か塗りいい頃合いで中和して錆の促進を止めます。
錆が出始めてから仕上がるまで一週間ぐらいかかります。
なかなか大変な作業ですが、鉄の違った顔が見ることができます。